インフルエンザ脳症について

2016-03-29

こんにちは。
全国的に暖かくなり、道端にタンポポが咲いたりウグイスが鳴いたりと、あちらこちらで春の陽気が感じられますね。
今週末には桜のお花見に行かれる方も多いのではないでしょうか。
夜はまだまだ冷えますので、夜桜を見に行かれる方は風邪などひかないよう、暖かい服装をして楽しんできてくださいね。

さて、今日のブログのテーマは「インフルエンザ脳症」についてです。
国立感染症研究所の調べによって、今季の「インフルエンザ脳症」を発症した患者数が161人と、過去5年間で最多であることが分かりました。

「インフルエンザ脳症」とは、インフルエンザウイルスに感染した後に重篤化し、急な高熱だけでなく、けいれんや意味不明の言動、意識障害を起こす状態のことを指します。
これらの症状は、ウイルスに対する免疫の抵抗が激しすぎて起こると考えられており、乳幼児や高齢者は死亡する恐れもあります。
そのため、以前から乳幼児や高齢者には特に、インフルエンザにかかったとしても重篤化は防げるように事前に予防接種を受けるよう注意を呼びかけられています。
また、体力がある若者でも、症状が重ければ四肢を中心にした麻痺が残る場合もあります。
麻痺が起きる箇所によっては、車いすなどの器具が必要になったり、寝たきりや要介護状態になったりすることも十分にありえるとのことです。

国立感染症研究所によると、今季は今月6日までに全国の患者数が161人になったとの報告があり、昨季の101人を大きく上回っているとのことでした。
このうち、15歳未満が138人と、全体の86%を占めていることが分かっているそうです。
インフルエンザ脳症は、2009年~2010年の新型インフルエンザが流行したシーズンに319人と最も患者数が増えていたそうです。
今季の増加の一因として、2009年~2010年と同種類のウイルスが流行の主流となっていることが考えられています。
インフルエンザの流行はまだまだ完全に下火にはなっていません。
暖かくなったからと言って油断はせずに、外出時はマスクを着用し、帰宅後は手洗いとうがいで予防に努めることが大切です。

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