今年の漢字

2014-12-12

本日、今年一年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が、京都の清水寺で発表されました。今年の漢字は、消費税の増税が話題になったことなどを理由に、「税」という字が選ばれたそうです。

「今年の漢字」というのは、京都に本部がある日本漢字能力検定協会が、その年の世相を表す漢字一文字を一般から募集し、その上で最も多かった字が選ばれます。
協会によりますと、2番目に多かったのは「熱」、3番目に多かったのは「嘘」だったということです。「熱」というのはデング熱やエボラ出血熱が世間を騒がせたから、「嘘」というのは佐村河内さんや小保方さんの問題があったからでしょう。
4位~10位は「災」「雪」「泣」「噴」「増」「偽」「妖」と続いたそうですが、こうやって並べて見ると、今年は残念ながら暗いニュースが多かったように思えます。来年こそは明るいニュースを表す漢字でいっぱいになると良いなぁ、と心より思います。

さて、今年の漢字に選ばれた「税」ですが、インターネット上では「意外だった!」という声も多かったようです。
しかし、今年は確かに増税や増税延期総選挙など、税絡みの大きな動きが沢山ありました。

なかでも消費税は、高い財源調達力を持つこと、税収が経済の動向に左右されにくく安定していること、勤労世代など、特定の人への負担が集中しないことなどの理由から、社会保障の安定財源としてふさわしいとされ、今回の消費税率の引き上げが行われることになりました。
しかし、消費税が増えるということは、低所得者ほど税負担が重くなるという問題があります。
消費税が5%から8%に引き上げられ、多くの家庭が家計に打撃を受けました。たった3%しか変わらなくても、生活費は確実に嵩んでいきます。

私は、増税するならその税金を何に使おうとしているのかを明確にしてほしいと思います。そして、福祉や教育、医療費などに充ててほしいと思います。
スウェーデンでは、消費税は25%と高いものの、18歳までは医療費が無料、大学院までの教育費も無料、老後は定年前の収入の3分の2まで生活費が支給されるなど、福利厚生がとてもしっかりしています。
ここまできちんと国を整えてくれるなら、増税になっても不満を漏らす人間はかなり少なくなるでしょう。しかし、現在の日本は目的も曖昧なまま増税を決行したので、不満の声がなくなりません。
国民全員が納得できる政策をもって、安定した生活を送ることができるようになってほしいものです。

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