子宮頸がん予防ワクチンについて

2015-09-09

こんばんは。現在、台風17号と18号が同時に日本へやってきています。
暴風域に入っている地域にお住まいの方は、無用な外出は控えて用心してくださいね。

今日は子宮頸がん予防ワクチンの問題についてお話しします。
9月4日、厚生労働省によって、定期接種化の前に接種し、副作用の症状が出た患者に医療費の全額支給を行うなど、救済の拡大を検討していることが発表されました。
今まではワクチン接種との因果関係が否定できない副作用が出た場合、定期接種では通院費、入院費ともに医療費が支給されていました。
しかし、それ以外の場合では入院費相当分の医療費しか支給されなかったため、被害を訴える患者たちから救済の拡大を求める声が出ていたとのことです。

子宮頸がん予防ワクチンは、平成25年4月に定期接種化されましたが、さまざまな副作用の症状を訴える患者が多く出たため、二ヶ月で積極的な接種呼び掛けが中止されたとのことでした。
現在は定期接種ではなく、希望者のみ自費で受けることができる「任意接種」となっています。
厚生労働省も積極的には勧めておらず、「接種に当たっては、有効性とリスクを理解したうえで受けてください」としています。

そもそも、どんな予防接種のワクチンでも副作用の症状が現れる可能性はゼロではありません。接種前には、医者から予防接種の効果だけでなくリスクもしっかり説明されるはずです。
ではどうして子宮頸がん予防ワクチンだけがこんなに問題視されているのかと言うと、それは副作用の発生率がとても高く、これまでの子ども向け定期接種の約7倍、インフルエンザワクチンの40倍ほどにものぼるからであるとのことです。

厚労省のデータによると、重篤な副作用の発生率は10万回当たり10.4回であり、1人が3回接種することを想定すれば、副作用が起こる確率はその3倍近くになります。
単純計算すれば、10万人あたり31.2人の重篤な副作用の被害者が生まれることになってしまいます。3205人に1人の割合と考えると、決して少ない数ではありませんよね。
副作用には、発熱、じんましん、おう吐、疼痛、頭痛、倦怠感、めまい、痙攣、感覚麻痺、チアノーゼ、血圧低下、脳波異常などがあります。
しかも、こうした副作用は一過性のものとは限らず、ギランバレー症候群、筋無力症、複合性局所疼痛症候群、散在性脳脊髄炎、多発性硬化症、全身性エリトマトーデスなどの難病になってずっと苦しみ続けている女性もいるようです。

今回のニュースで医療費の全額支給を行うなど救済措置が取られるとのことですが、日本にこのワクチンを取り入れる前にこのような事態になることが予測できなかったのか、憤りを感じます。
副作用によって苦しむ女性の症状が一刻も早く回復し、元通りの生活を送ることができることを心から祈りたいと思います。

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