日本の技術によって、ピラミッドの透視がスタート

2015-10-26

こんばんは。
卒業論文のシーズンですが、卒業論文を書くにあたって欠かせないのが「参考文献」です。
卒論のテーマを決めたら、まず参考文献探しから始まります。
しかし、この段階でつまずいてしまう学生さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
自力で探すのが困難であれば、この段階で担当の教授に相談するのも一つの手です。
ほとんどの学生さんは論文を初めて書くわけですから、途中でつまずいてしまうことも当然と言えます。
無事に卒論を提出するためには、一人で抱え込まないことが大切だと私は思います。

さて、今日のブログのテーマは「ピラミッド」についてです。
あなたもご存じのとおり、ピラミッドとは古代エジプトの王の墓とされている、四角錐状の巨大建造物です。
「いつごろ作られたのか」、「どのような労働力によって作られたのか」については徐々に解明されつつあるようですが、「何の目的で作られたのか」はまだ謎な部分が多いようです。
(「必ずしも王の墓ではない」、という説があるそうです。)

10月25日、エジプト考古省によって、首都カイロ郊外の「クフ王のピラミッド」、「屈折ピラミッド」の構造上の謎を解明するために、「岩石を透過する宇宙線を使って内部を透視して分析するプロジェクトを開始する」と発表されたそうです。
直接ピラミッドに穴をあけずとも中の構造を見ることができるこの技術によって、今まで謎だったピラミッド内部の究明が進むと期待されているとのことです。

この宇宙線を使った技術を提供し、プロジェクトに協力するのは、名古屋大学の森島邦博特任助教授(素粒子物理学)らだそうです。
透視技術には、宇宙線が大気に衝突した際に生じる「ミュー粒子」が利用されます。
「ミュー粒子」とは大気中に常時降り注いでいる素粒子で、物質の密度が高いところでは多く吸収される性質をもちます。
この性質を利用して、ミュー粒子を計測、分析することで、ピラミッド内部に隠された玄室などがあれば、その発見につながるとのことでした。
この技術は、東京電力福島第1原発の原子炉内部の調査や火山の内側のマグマの研究にも活用されているとのことです。
日本の技術が、はるか遠くのエジプトの考古学の分野において活躍するのは、同じ日本人としてとても誇らしいことですよね。
謎のままであることも一つのロマンではありますが、一つずつ謎が解明されることもまた一つのロマンでもあります。
今後の報道に期待したいところですね。

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