認知症の高齢者について

2015-01-10

厚生労働省は1月7日、団塊の世代が75歳以上になる2025年には、認知症の高齢者は700万人になるとする推計値を示し、省庁を超えて取り組む国家戦略案を明らかにしました。
住み慣れた地域で暮らし続けられる社会の実現を目標とし、認知症の早期の診断や診療の体制を整備し、本人や家族が必要とする支援の拡充を図っているそうです。

認知症の症状は、記憶障害や見当識障害(=現在の時刻や日付、自分がどこにいるかなどが分からない)など様々ですが、なかでも代表的な症状であり、来春映画化されることもあって最近話題となっているのが「徘徊」です。
徘徊とは、認知症の高齢者が自宅や入所している施設を出て、あてもなく歩き回るといった行動のことを指します。
高齢者本人からしてみれば、全くあてがないというわけではなく、「故郷の実家に帰りたい」などといった目的があるので、強引に引き留めるといった行為は逆効果になることもあります。たとえ介護者が自分の実の娘であったとしても、「私はこの人に監禁されているんだ!」といった間違った思考になり、暴力などで介護者の身を危険に晒すことになってしまいます。
だからと言ってそのまま徘徊を放置してしまうと、一人で遠くまで行きすぎて自力で帰ることができなくなり、そのまま行方不明になってしまったり、交通事故に巻き込まれて亡くなってしまったりすることも数多く報告されているようなので、徘徊とは、認知症の高齢者の家族にとってはとても心配な行動です。

例えばあなたが「徘徊する高齢者を守るには」といったテーマの論文やレポートを書こうとするなら、以下の資料はすでに見られましたか?
★厚生労働省「行方不明になった認知症の人等に関する調査結果の公表等」
平成26年9月19日に発表された資料で、「(1) 身元不明者の状況 (2) 行方不明者の状況 (3) 行方不明に関する施策」の三項目をポイントとして調査した結果が書いてあります。これは、行方不明になった認知症の高齢者に関する初めての全国調査だそうです。

具体的なデータを盛り込むことで、論文は自分の憶測だけでは得ることのできない、具体性を持つことになります。
資料はインターネットで見ることができるものも多いので、適切な資料を上手に使って、説得力のある論文を目指して頑張ってくださいね!

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