情報の劣化

2014-11-24

こんにちは。

ボジョレーヌーボーが解禁になりましたね。   さて、ワインの酸化から、情報の劣化というキーワードを思いつきました。

今日は、情報伝達の際の2つの劣化についてお話しします。

 

第一の劣化:話すときの劣化 

私たちは自分の頭の中にある考えや情報を、整理・理解しないまましゃべることがあります。その結果、適切な言葉に変換できず、もともと伝えたかったものとは違う情報が相手に伝わってしまいます。これが話す時に起こる劣化です。あなたが「どうも上手く言葉にならないなあ・・・」と思いながら話している時にはこの劣化が起こっています。

 

 

第二の劣化:聞くときの劣化

人が話を聞く時は、「自分の好きなように」聞く傾向があります。聞き手が自分の「知識、経験、思想、価値観、好み」というフィルターを通して、勝手な理解をしてしまう。これが聞く時に起こる劣化です。心理学用語ではこの劣化をメンタルモデルの干渉といいます。さらに聞く時にはメンタルモデルの干渉以外に、記憶力や集中力の欠如によっても情報が簡単に欠落し、劣化が起こります。「勝手にイメージしていた・・・」「うわの空で聞いていた・・・」というあの状態です。 こうした情報の劣化は、世界各国で日々行われている様々なコミュニケーションで起こっている事なのですが、実はここ日本は、世界で最もこの劣化が起こりやすい環境にあるのです。これは日本独自のコミュニケーションスタイルを可能にしているのですが、これが論理性を損なう大きな要因となっています。”

— http://www.pan-nations.co.jp/column_001_004.html より

 

個人的に「情報」は、劣化しない確かなものだと思っていたのですが、人から人へ、伝える時に確かな形を変えてしまう可能性があることがわかります。伝言ゲームによる劣化、と呼ぶ人もいます。

「情報」そのものは揺るぎのないものだと思われますが、時間を経ることにより、新しい「情報」が上書きされることによって劣化する場合も考えられます。

 

あなたの調べた情報は、最新でしょうか?価値のあるものですか?出処ははっきりしていますか?

この、情報に溢れた世界で、必要なものを見極め、整理し、自分の意見も載せ、まとめていく論文という作業はなんと果てしないことなのでしょうか。

 

すでにお話ししているかもしれませんが、先行研究、先行文献はほとんどのテーマで存在します。何か気になる事柄があれば調べてみる。文献を探してみる。この繰り返しが訓練になることでしょう。

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