化粧療法は卒論のテーマとしてどう?

2016-02-04

こんばんは。寒い日が続きますが、皆さん体調を崩されていませんか?
この時期気になるのがインフルエンザの流行ですが、2月2日に発表された国立感染症研究所の調査によると、1月18日~24日の期間中に報告された全国のインフルエンザ患者数が前週の2.6倍以上である5万人に達したそうです。
これからどんどん流行が広がっていくと予想されるので、不要な外出は避け、また外出する際はマスクを着用し、帰宅後の手洗いとうがいを徹底するなどして予防を心がけたいものですね。
インフルエンザの予防接種を受けた方も、“予防接種を受ければ絶対に罹らない”ということは決してありませんので油断しないようにしましょう。

さて、今回のブログのテーマは「化粧療法」についてです。
あなたは「化粧療法」という言葉をご存知ですか?
化粧療法とは、主に認知症の高齢者のリハビリの一環として“スキンケア”や“メイク”が行われる新しいケア手法のことを指します。
「メイクセラピー」や「コスメティックセラピー」とも呼ばれているそうです。
化粧療法として綺麗にメイクを施された高齢者は、気持ちが明るくなるだけでなく、衰えていた筋力が戻ったり、口腔機能が改善したりなどして、日常生活動作の維持や向上にも効果的であったとのことでした。
確かに、私も朝メイクをした日は気持ちがしゃっきりしますが、一日中すっぴんの日は気持ちがだらけがちになってしまいます。

資生堂は、2011年から本格的に、介護施設や認知症専門の病院を中心として高齢者向けの化粧療法に取り組んできたそうです。
この研究を続けている医学博士である、同社新規事業開発室の池山和幸さんによると、「介護を必要とせず日常生活を送れる期間、『健康寿命』を伸ばすのに効果的だと分かってきた」とのことでした。
なぜ健康寿命が伸びるのかというと、化粧品を使う際に、容器のふたを開け閉めし、腕を上げ、上下左右に動かして顔に塗るというたくさんの過程が発生するからだそうです。
これらの動作を行うには、食事のときの2~3倍の筋力と関節可動域を使うとのことです。
ある高齢者に月に1~2回のメイクと、毎日の乳液によるスキンケアを続けた結果、3ヶ月後には認知機能の向上や握力が上がったというデータが得られたそうです。

高齢者に対して色々な良い効果を発揮している化粧療法ですが、「まだ実践やケアに関するまとまった方法がまだ確立されていない」という課題が残っているそうです。
今後多くの介護施設や病院で行われるよう、研究が進むことを期待したいですね。

化粧療法で卒論は書けそう?

さて、化粧療法の先行研究には以下のようなものがあります。
化粧療法研究による新たな知見 (特集 化粧行為、化粧動作の研究と応用)
池山 和幸
Fragrance journal 42(8), 33-39, 2014-08

化粧療法による被介護者と介護ボランティアの精神的活性化
荒川 冴子 , 中幡 美絵 , 石津 憲一郎 , 作山 美智子 , 吉田 寿美子
仙台大学大学院スポーツ科学研究科修士論文集 7, 141-147, 2006-03-31

リハビリテーション期にある患者への化粧療法への取り組み : ユニフィケーションの視点から
島田 智織 , 秋元 陽子 , 小林 幸子 [他] , 梶原 祥子 , 加納 尚美 , 黒木 淳子 , 服部 満生子 , 落合 幸子 , 小松 美穂子
茨城県立医療大学紀要 11, 163-171, 2006-03

着目してほしいのは、それぞれの発行年です。最近の2014年にもあり、10年前の2006年にも研究がなされているということです。化粧療法と聞くと最近のことだとイメージされますが、思われているよりも研究の歴史も長く、時系列に整理していき、論点を整理していくとオリジナリティを出しやすいテーマとも言えるでしょう。

 

 

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