松市-日本のお正月-

2014-11-18

松市の情報が入ってきた。出荷情報の確認なども頻繁にフェイスブックにUPされている。

日本のお正月と言えば松と菊と千両と柳と、、、

日本のお正月は、やはり特別だ。普段花を飾らない人達も、母の日のように、「この日くらいは」と花屋に押しかけてくることになる。なので、年末商戦は猫の手も借りたいくらいバタバタなのである。

お正月のお花や食べ物は縁起を担ぐものが多い。
松は縁起物の中でも、一年を通して青々と茂ることから、永遠の生命「不老長寿」を意味している。

しかしながら、松や千両の生産者は少ない。後継者がいないまま、高齢になり、どんどん辞めていく生産者がほとんどだ。

そんな中、松市は1年の中でもたった1回である。松市とは、市場で松を売る日である。

その1回で、年末また、年始に必要な数を算出し、買い付けるのだから、各花屋さんはこの時期からなんだかんだ忙しい。あらかじめ数を決め込んで、確保しておかないと、お客様をお迎えできない現状にある。

松、とひとえに言っても実は色々な種類があり、松市ではこれらがごった返す。
売値にして、1本あたり2000〜2500円くらいするようなものを店頭で販売したことがあるが、やはりお客様は1本あたり250〜850円くらいまでに集中し、なかなか発注の読みは当たらない。店頭ディスプレイ用に2メートル越えのものを仕入れることもある。

松は水につけていれば青々とシャッキリしているが、水につけていなくてもそこそこ持つところが凄い。
なので、門扉の両端にくくりつけ、門松(かどまつ)とすることも可能なのである。
松は、神様が来るための目印(依り代)の意味もあるため、このように門扉の両端につけ、ここを通ってくださいね、とするのである。

肝心の松市だが、大体12月20日前後に行われ、それから商品として店頭に並ぶ。
日本では、クリスマスもイベント事として盛んであるので、26日から28日にお正月の支度をするのが一般的。29日は苦立て、31日は一夜飾りと言って、神様に失礼であるため、基本的には飾り物(花や、玄関飾り)はこの日には行わないようにする。
年配の方々などは、16日ころから玄関用の飾りを準備し、松が入り次第またすぐに盛花や門松を用意することもある。花だけでなく、食事の準備もあることから、前々から計画的に進めないと、欲しいものは売り切れることもあるのだ。

松が出回るのはお正月だけであるので、この機会にぜひ目に留めていただきたい。

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