レポートの最後の部分をうまくまとめたい!『宇治拾遺物語』を題材に

2018-05-23

「レポートのまとめ方がわからない」という質問を頂いたので、『宇治拾遺物語』を題材に説明します。『宇治拾遺物語』がわからないという方は、検索してみましょう。

模範レポート課題:『宇治拾遺物語』の魅力をまとめなさい

模範解答(まとめ部分のみ)

『宇治拾遺物語』に描かれている人間模様や皮肉は、現代にも通じる一種の普遍性を持っている。中世という時代から考えて、きっと今では想像もつかないような厳しい生活環境があったと思われ、人々が生きる現実はきっと悲しみや苦しみと常に隣り合わせだっただろう。人間は愚かな存在であるという命題を決して悲観してとらえるのでなく、笑いに昇華させている部分に私は一番魅力を感じるのである。これが『宇治拾遺物語』の面白さであろう。

ポイント1 現代と通じる点を見つけ出す

『宇治拾遺物語』に描かれている人間模様や皮肉は、現代にも通じる一種の普遍性を持っている。

この部分ですね。文学や歴史を取り扱うときに、登場人物を「遠い過去の人」と見てはいけません。直接接点のある人達ではないため、イメージがわきにくい場合もありますが、やはり同じ人間であることには変わりません。もちろん価値観や文化も全然異なりますが、レポートや卒論でまとめる際には、同じ人間としてどこかにあるであろう共通点や普遍性を見つけ出すことが求められます。今回の『宇治拾遺物語』では、人間模様や皮肉といった点で共通点が見つけられたので、ここを掘り下げることがポイントになります。

ポイント2 現代と違う点を見つけ出して、まとめにつなげる

中世という時代から考えて、きっと今では想像もつかないような厳しい生活環境があったと思われ、人々が生きる現実はきっと悲しみや苦しみと常に隣り合わせだっただろう。

この部分からまとめにつなげているのが本サンプルの見せどころです。現代に生きる私たちは医療も進歩しているため、ちょっとした風邪や虫歯で死ぬことはほとんどないといっていいでしょう。しかし、風邪薬もなく、歯医者さんもない時代だと、風邪をひいたら重病につながり得ますし、虫歯の治療ができないと、何も食べられなくなるといった具合になります。病気になると、お祈りに頼ることもあったのです。

また、今のように冷暖房完備でないことや、そもそも電気がないことをとりあげてもいいでしょう。

このように当時と現代の生活環境の際を見つけ出すと、そこからどういった要素が生まれたのか考察につなげられます。今回は苦しみや悲しみを取り上げて、そこから皮肉や笑いにつなげていく道筋を示しました。

以上が、レポートの最後をうまくまとめる方法になります。

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