卒論で三国志の諸葛亮をやりたい!(史学編)

2017-05-28

今年も5月がいよいよ終わりかけ、徐々に卒論のテーマ決めを考えられている方も多いでしょう。今日は歴史学系の題材として、三国志の諸葛亮(孔明)を取り上げます。
中国やアジアを先行されている方だと、三国志を題材にしたいという方がよく見えます。
劉備、曹操が人気ですが、軍師として諸葛亮も人気です。
諸葛亮を取り上げる場合、あなたの好みや立ち位置、教官の方の方針によっても大きく変わってしまいます。具体的に言うと、「正書にのっとるなら、諸葛亮は軍師というよりは政治家だし、演義にのっとるならバリバリの軍師」という格差があります。
「軍師として孔明かっこいい!」という動機で研究を始めたとしても、実際の歴史に描かれているのは敵をバリバリなぎ倒す軍師の姿ではなく、地味で堅実な政治家としての姿となります。そのため、「研究がつまらない」となってしまっては元も子もありません。
そこで、今回おすすめできる話のネタは、「後継者の選定」です。
三国志のクライマックスには諸説ありますが、「孔明が死んだ後」はあまり語られることがありません。せいぜい「死せる孔明生ける仲達を走らす」くらいまででしょう。ですが、諸葛亮なきあとの蜀は長く持ちこたえます。卒論として丸々「諸葛亮なきあとの蜀」を取り上げるには資料の量から難易度が高いですが、もしあなたが「孔明を研究したい!」という場合、後継者に関して焦点をあてると、それだけでも1つか2つの章(文字数にして4000字以上!)は埋められるでしょう。
では、諸葛亮以後の権力はどう引き継がれていったのでしょうか。よほど歴史に詳しい方でないと出てきませんが、蒋琬(しょうえん)→費禕(ひい)→姜維(きょうい)
と引き継がれていきます。正確ではありませんが、イメージをわきやすいように表現すると、
・蒋琬→大雑把で大らか。孔明が死んでも動じなかった。孔明の「志」の北伐も継ごうとした
・費禕→とにかく優秀。孔明の「能力」を継ぐけど、「志」の北伐は継がなかった。
・姜維→蜀には貴重な軍事担当。
ということを把握しておくと、全体像が見えやすくなります。

「リーダーの仕事は後継者を用意すること」と言われることがあるほど、次世代への権力継承は重要な問題です。特に三国志の時代では、後継者選びを間違えて国が亡ぶことはままありました。三国志を題材にしようとしているあなたならご存知かと思いますが、官渡の戦いで敗れた袁紹も存命中は曹操以上の勢力を維持していましたが、本人の死後は後継者争いのゴタゴタもあって、滅亡してしまいます。こういった事例が多かったことから、孔明も自身の死後に蜀が生き残るための体制を考えていたことは間違いないでしょう。
卒論としては、上記のような背景を示しながら、実質的な後継者として選ばれた蒋琬に話を持っていくという流れがスムーズできれいになります。
蒋琬のいったいどんなところがすごかったのか、どうして孔明から実質後継者として選ばれたのかといった点は話すとそれだけで何千字にもなってしまいかねないので、詳細は、下記の論文をおすすめします。
満田剛 「蜀漢・蒋琬政権の北伐計画について」
満田剛 「諸葛亮没後の「集団指導体制」と蒋琬政権」

蒋琬が卒論の一部分としておすすめできる裏の理由が、蒋琬のことがあまり知られていないから、彼の経歴や政策・方針などをまとめるだけでも文字数を稼げてしまうという点にあります。これが孔明や劉備といった有名な人物を取り上げる場合、あなたが一生懸命調べてまとめたとしても「そんなことみんな知ってるからそこで字数を稼がないで」と教官に否定されてしまったら目も当てられないことになります。

諸葛亮や蒋琬で卒論を進めていて、うまくいかないとお悩みであれば、こちらまでお気軽にご相談くださいませ。

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