今どきの七五三について

2015-10-20

こんばんは。
秋も深まり、そろそろ本格的に卒業論文に取り掛かっている学生さんも多いのではないかと思います。
書き始める前は「卒論って20000字も書かなければいけないのか…」と果てしなく長い旅のように思えてしまうと思います。
しかし目次を立てて書き始めてみると、全体像が見えて意外と書ける気がしてくるはずです。
もちろん完成させるのは大変でしょうが、卒論はあなたの学生時代の集大成です。
あなたのペースで、コツコツと無理せず進めてくださいね。

今日のブログのテーマは「今どきの七五三」です。この季節になると、街のあちこちで「七五三」という文字を目にしますよね。
「着物を着せて神社へ行く」というのが伝統的な七五三ですが、近年ではその形が少しずつ変わりつつあるようです。
昔と今の七五三を比較しつつ、そのあり方を考えたいと思います。

そもそも、七五三とはいつ頃から始まったのでしょうか?
調べてみたところ、七五三の歴史は室町時代までさかのぼるそうです。
当時は今とは比べものにならないくらい乳幼児の死亡率が高かったため、「7歳までは神の子」とされ、悪く言えば人権が与えられていなかったそうです。
そのため、生まれて3~4年たって初めて、当時の戸籍にあたる「人別帳」や「氏子台帳」に登録されていたとのことです。
つまりは、七五三とは無事に死亡率の高い乳幼児期を乗り切り、成長してこられた事の節目として、その子供の生まれた土地の神様にこれまでの感謝とこれからの加護を祈る儀式ということです。
そして、もともとは宮中や公家の儀式でしたが、江戸時代になると呉服屋の宣伝によって一般的に広く行われるようになったとのことでした。

それでは、最近の七五三事情はどうなっているのでしょうか?
昔は「神社へ行く」ことに重きを置いていた七五三ですが、最近では「記念写真を撮る」ことに重きを置いている家庭が多いようです。
衣装も着物にこだわらず、女の子にはお姫様のような可愛いドレスを、男の子には大人顔負けのかっこいいタキシードを着せ、親も子供の可愛い姿を残しておくことに注力していると言えるでしょう。
さらに、有名なテーマパークでお祝いしたり、ホテルなどで食事を楽しんだりすることもあるそうです。
また、「スタジオで記念写真の撮影だけして神社へは行かない」という家庭も増えているそうですが、本来の七五三の意味は子供の成長を願って神社へお参りすることにあります。
記念写真の撮影ももちろん大事ですが、写真だけにこだわらず神社へお参りに行き、心に残る記念日にしたいですね。

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