花の流通過程の変化
こんにちは。本日は、花の流通過程の変化について考察して行きたいと思います。
昔も今も、
生産者➡︎農協➡︎市場➡︎仲卸➡︎小売店➡︎顧客
この大きな流れは変わっていません。
ただ、この矢印➡︎が増えるたびに、商品1つ1つに手数料がプラスされることになります。
そのため、まずは大手企業になるとまとまった仕入れができるため、仲卸業者を飛ばします。
市場➡︎小売店とすることで、まとめて購入し、手数料をかからなくします。メリット、デメリットは双方にありますが、最終的に顧客に販売する価格がかわってくるので、小売店の規模によってこれが可能になります。
次に、生産者が変わります。農協を通さず、市場と直接やりとりをします。(共選から個選へ)
自分で厳しい選別方法をもって、自分の名前をブランド化し、市場に売り込むのです。
まとまった数を出荷できる産地(生産者)に多いです。
生産者➡︎市場とすることで、またひとつ手数料が減らせます。
昨今、特に変わってきているのは、小売店、企業が大きくなり、
生産者➡︎小売店または生産者➡︎顧客(小売店がつなぐ)
を可能にしてきていることです。
ダイレクトにつなぐことで、鮮度保持のために、箱からバケツでの輸送になったりと、特に新鮮なものが店頭に並び、顧客の手に渡るようになります。
そして、なによりも仲介業者が極端に減ることで、顧客が手にできる価格をぐっと抑えることが可能になります。
この、流通を学ぶために、花の専門学校や、各市場、小売店ごとに、市場見学、店舗周り、産地見学などが頻繁に行われています。
流通の、始めの方である生産者が変わると、流通自体に色々な変化がでてきます。顧客の声を生産者に届ける、また、小売店の声を生産者に届ける。双方の考えを理解する。そのために上記の見学会や勉強会が頻繁に行われているのです。
次々と新しい品種が生み出され、毎年新しい商品が世に送り出されています。
これは、上記の流通過程におけるそれぞれが努力し、改善をすることで、顧客の手にわかりやすく、買いやすく届くようになっています。
顧客側も、この流通を理解することで、無理なく、買いやすい価格で商品を手にすることができます。一般の方向けの、見学会が頻繁に行われているのも、この流通過程の見直し、変化につながっているのだと思います。