インターネット上の情報について
カップ麺の「ペヤングソースやきそば」に虫の混入が指摘された問題で、製造元のまるか食品は12月11日、全商品の生産と販売を当面の間休止すると発表しました。
調査の結果、混入した虫はゴキブリであると断定され、製造過程で混入した可能性が否定できないということです。
この問題は、消費者が12月2日、カップ麺にゴキブリが入っているとの写真をツイッターに投稿し、それがインターネット上で話題になったことで発覚しました。
この問題が、テレビや新聞などの表のメディアから広まったのではなく、インターネット上から広まったというのは、インターネットが普及した現代ならではの出来事だと言えます。
私は、テレビや新聞などより先にインターネット上で話題になったからこそ、企業側が素早く対応し、この問題がこんなに早く収束したのだと思います。
テレビや新聞では、番組スタッフや編集者など何人もの人間を伝ってやっと問題が公となりますが、インターネット上では直接情報が発信者から世界へと広まります。
インターネットを使える人間なら誰でも、簡単に素早く情報を世界中へ発信できるということは、とても便利で素晴らしいことのように思えます。
ところが、裏を返せばこれはネット社会の怖いところでもあります。
今回は企業側の非が認められたので結果としては良かったのですが、例えば心無い人間が「商品に虫が混入していた!」と嘘の情報を発信してしまえば、企業側がその嘘の情報を把握する前にそれが全世界に拡散してしまうことになるわけです。
すなわち、企業側に非はなくとも企業のイメージダウンに繋がってしまうということもあり得るわけです。
インターネット上で嘘の情報を見抜くことはとても難しいことと思います。
しかし、気を付けていれば、ある程度は自衛することも可能です。
嘘の情報から自衛するためにはどうしたらいいか、まずは簡単に情報を鵜呑みにして信じないことです。
特に、何の根拠もない情報には要注意です。「○○がこう言っていた」という情報であったとしても、その○○に直接確認が取れなければ、それは100%信じて良い情報とは言えません。
また、ツイッターに限定して言えば、「公式アカウント」の情報を確認することも大切です。
たくさんの情報があふれるネット社会ですが、嘘の情報に振り回されることなく、上手に活用していきたいところですね。