ミッドナイト・ディフェンダー作戦

2014-12-30

こんばんは。年末で事件が増えがちになるこの時期ですが、京都府内では、コンビニ強盗を防ぐため、深夜のコンビニ駐車場をタクシーの休憩所として開放する取り組みが効果を上げているそうです。
昨年9月にこの取り組みが始まって以来、1年間に発生した府内のコンビニ強盗は13件で、前年の同時期より48%も減少したそうです。警察の狙い通り、「人の目」というのは犯罪対策としては非常に有効であるということが判明しました。

この取り組みは「ミッドナイト・ディフェンダー作戦」と称され、府内のコンビニの半数となる約500店、タクシーは9割を超える約8400台が参加しています。
コンビニ店舗に掲示された「警戒強化中」と書かれたチラシが参加店舗の目印であり、店員が少なく犯人に狙われやすい午後10時~午前7時をタクシー運転手のための休憩所として開放しているとのことです。

京都府警によると、前述のとおり参加店舗の強盗事件の発生は前年より48%減少しましたが、不参加だった店舗の強盗事件の発生は2件増加したそうです。
この結果からも、犯人が人目のあるコンビニで強盗することを諦め、人目のないコンビニにターゲットを変更したということが分かります。

タクシー運転手としても、気兼ねなくコンビニを休憩所として使えるということはとてもいいことだと思います。
実際、京都府警がタクシー会社に行ったアンケートでも「休憩場所が確保できて助かる。犯罪防止にも貢献できてうれしい」などの意見が寄せられたそうです。
コンビニの従業員としても、深夜のスタッフが少ない時間帯にタクシー運転手が立ち寄ってくれることは、とても心強いことでしょう。

確かに、この取り組みにはメリットばかりではなく、駐車場の狭い店舗では駐車スペースが減って、一般客が停めづらくなってしまうというデメリットもあります。しかし、そのデメリットをもってしても、圧倒的にメリットの方が多いように思えます。
京都府内にとどまらず、全国でもこの取り組みを実施するべきだと私は思います。

最近では、どんどん防犯カメラの性能も上がってきていますが、やはり一番犯罪防止に繋がるのは「人の目」だと私は考えます。
この取り組みを皮切りとして、地域に住む住民が一丸となって犯罪を減らすことができる社会になればいいな、と切に願います。

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