本の紹介
こんにちは。
今日は、リリー・フランキー著 「東京タワー -オカンとボクと、時々、オトン-」についてお話しします。
2005年6月刊行
2010年7月に巻末に本人のあとがきが添えられて、新潮文庫から発売になりました。そちらを読んで。
こちらは、著者であるリリー・フランキーの、題名の通り、オカン(母親)とオトン(父親)との関わりについて描かれたものです。ほんの少し昔の時代を、ノンフィクションに書きなぐった、そんな作品です。
その中の一節に、強く共感したフレーズがあります。
『人の気持ちは一秒ごとに変化する。ふともらした拍子にうつろう。強く決心したことも、時には揺らいだり、翻ったり、元に戻ったり、そういうことを繰り返す。』
なんだか、心の中を、裏返しにひっくり返されてしまったような、そんな気持ちになりました。
すべての気持ちのあり方を代弁してくれたような、でも、読む時の年齢でまた違った見方ができるような、そんな本です。
ぜひ、手にとってみてください。
お母さんを大事にしよう、という気持ちには誰しもなれると思います。手を繋いでみようかな、と一部の人は思うかもしれません。
小説は、読む人によって受け止められ方が違います。また、読む時に何を思っているかでも、響き方が違います。
自分に響いた本が、他者に響かないことがありますよね。でも、そんなことは気にせずに、おすすめがあるならば、どうぞ周りに紹介してください。
おすすめするには、良い点をポイントでも良いので捉えて、まとめる力がないとできません。しかも、小説の場合は、オチは絶対おすすめ文句に使えません。いわゆる、ネタばれ、という状態では、新しく始めから読もうという人は少ないからです。
そういう点で、文章を読み解き、全容を理解し、ポイントを押さえる練習になりますので、小説を読んだら人におすすめしてみましょう。
まず、おすすめ内容を文章にまとめたりすると、さらにスキルアップできると思います!