漫画を題材に卒論にできる?

2022-05-29

漫画を卒論の題材にしたい!」卒論のテーマ相談でよくいただくものです。漫画は身近ですし、読んでいて楽しいし、卒論研究が漫画だと楽しそうですよね?

最初に結論を言うと、「題材になるものもあるし、ならないものもある」のが実情です。基本的に古い漫画は卒論の題材になりますが、最近の漫画や現在連載中のものは難しいことが多いです。なぜなら、卒論になるかどうかは先行研究の多さが直結するからです。古いものであれば、先行研究も多いから書きやすいのです。それに対して新しいものだと先行研究がほとんどなくて何も書けるものがない・・・という事態に陥りやすいのです。

でも、そうは言っても「どうしてもやりたい漫画があるんだ!」というときは、その漫画が扱う時代や社会問題などに目を向けるという手があります。例えば、「鬼滅の刃」は比較的最近連載が終了した漫画なので、卒論のセオリーとしては資料が微妙なところです。しかし、「大正時代」「鬼」「刀」といったものにまで目を向けると先行研究が一気に増えます。

漫画のストーリーや作品論をダイレクトに扱うのは難しくなりますが、歴史に絡めたり、当時の文化に触れていくと論じやすいです。

まとめるとこうなります。

1古い漫画であれば先行研究も多いから書きやすい

2最近の漫画であれば、その漫画が扱う時代背景や文化を軸にしてしまう

この流れになります。

さらにオススメの方法としては、作者へのインタビュー記事を探す手があります。作者さんが何を考えていたのか、どういった内容を読者に伝えたかったのか、卒論に盛り込むと説得力が高くなる内容です。

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