卒論が進まなくて心配
こんにちは。レポラボ代表の山川です。
先日ゼミの「先生が厳しくて怖い」というお話をしました。簡単に内容をまとめると、「先生はゼミ以外でも多忙だから、心配せず卒論に取り組めば大丈夫だよ」というものです。
「では、じゃあ卒論に取り組んでどんどん前に進んでいこう!」
そうは言っても、卒論が毎日一定ペースで順調に進むとは限りません。と言うより、工業製品ではないので、そんな直線的な進捗は起こりえません。これは10年以上、みなさんの先輩たちの卒論執筆のお手伝いをしてきた筆者が断言します。
例えば、先行研究の読み込みが甘い場合、執筆がなかなか進みません。
こういうときあなたの先輩たちは
「どうしよう?」
「うーん、全然進まない」
と、悩んできました。
そんな状況で卒論のゼミの先生は、進捗状況がかんばしくないと心配したり、先行研究の読み込み不足を指摘したりします。
人によっては厳しく問い詰められているように受け取ってしまうこともあります。先生はそこまで強い表現をしているつもりがなかったとしてもです。もちろん、本当に厳しく言っている先生もいます。
さて、筆者がこの記事を書いている10月の段階で筆がなかなか進まないとしたら、ほとんどが、1先行研究の読みこみ不足か、2問題設定がまだ甘い。このどちらかになります。
先行研究は「とにかくいっぱい読んで」と指導されることが一般的です。ただ、やみくもに読んでも内容が頭に入らないし、結局それをどう今後につなげていけばいいのかわからないと、時間だけが過ぎ去ってしまいます。
書籍であれば、前書きと後書きを重点的に読んでください。ここだけでどんな内容なのか大雑把に把握すれば十分です。中身は卒論を執筆するときに使います。
論文や雑誌記事であれば、序論と結論を重点的に読んでください。書籍と同じで、中身を理解しようとしても、時間を膨大に食いつぶしてしまうからです。
「こんな読み方じゃ理解不足のままじゃないの?」
こんな疑問も生じるかもしれません。でも、安心してください。まずは卒論のテーマにあった資料や材料がどれだけあるのか、いったいどんなものが使えるのか、全体像を把握するのに時間を割くイメージを持ってください。
次に問題設定について。卒論で立てたテーマや問題設定は、「資料に目を通しながら少しずつ変えても構わない」。この隠れたルールが存在することを覚えてください。最初に立てた問題に対して、適切な資料が現れて、それを読み解いていけば論文が完成してしまう。
そんな甘い話はありません。
現実的には最初に立てた問題がちょっと弱くて、資料を読みながら、問題も軌道修正されていくイメージです。
ですから、今卒論が全然進まないとしたら、立てている問題やテーマの方に問題があると思いましょう。目にした先行研究を見ながら、あなたが立てた問題を少し変えた方がいいのではないか。そんな意識を持って進めていきましょう!
我々レポラボでは、毎年卒論のお手伝いをしています。あなたの先輩方のお力にもなりました。困ったことやわからないことがあったら、ぜひ弊社ホームページからお気軽にお問い合わせください!