思考とは(1)

2014-12-01

こんにちは。
今日は、「思考」についてお話しします。
意味-デジタル大辞泉より-
[名](スル)
1 考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること。「―を巡らす」「―力が鈍る」
2 哲学で、広義には、人間の知的精神作用の総称。狭義には、感覚や表象の内容を概念化し、判断し、推理する知性の働きをいう。
3 心理学で、感覚や表象の内容を概念化し、判断し、推理する心の働きや機能をいう。

意味2-世界大百科辞典 第2版-
思考とは,実際に行動として現すことを抑制して,内面的に情報の収集と処理を行う過程である。この場合,機能的に見て思考を二つの型に分けることができる。一つは〈合理的思考〉であって,問題に直面したときにそれにふさわしい解決をめざすという意味で,〈方向づけられた思考〉とも呼ばれる。もう一つは〈自閉的思考〉であって,空想のようにとりとめのない気まぐれな連想によって生じる非現実的思考である。前者は,問題解決のための論理的推論を導く過程であり,概念,判断,推理から成る。

 

確かに、思った通りに全て身体パーツや物事が動くのでは至極厄介なことだろうと思います。それを、行動を抑制している、と表すのは、なんとも面白い表現だと思います。

ヒトというのは、知らず知らずのうちに自分で自分のことを調整する機能が備わっている、というわけです。

思考パターン、と良く言いますが、ヒトは自ら作ったルールの中で生活しています。思考もその一つ。慣れた考え方、感じ方、ルールにそって調整されます。(パターン化)
その「思考」を「言葉」に出してみるかどうかにも、大きなブレーキ、調整が入ります。発した瞬間に、それはもう知るところとなり(自分も含めて他者の)、取り消せないものになります。
つまり、言葉にするかしないかの間には大きな隔たりがあるように思います。

だからこそ、パソコンを前にして手が止まる。言葉を紡げない、文章に記せないのではないでしょうか?
しかしながら、文章にすることと、声を出して発することもまた違います。
つまり、パソコンと自分との間には他者が入り込む隙は「画面を見る」「印刷されたものを見る」ことでしかないのです。
もっと簡単に言うと、文章に記すということは、思考の延長線上にあるということです。(この場合、紙に書くのでもパソコンに打ち込むのでも同義とします)
思考の延長線上にあるがゆえに、言葉にすることで絡まっていた糸(頭の中の思考)がほどけていくこともあります。…続く

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