模擬カジノ型デイサービスの規制について
こんばんは。
あなたは「模擬カジノ型デイサービス」をご存じですか?
昨今の日本では、どんどん少子高齢化が進みつつあります。
それに伴って、デイサービスやグループホーム、サービス付き高齢者住宅など、高齢者の生活状況に合わせた介護施設がこれからも増えてゆくでしょう。
その中で、デイサービスとは“通所介護”とも呼ばれていて、高齢者はバスの送迎によってデイサービスセンターへ通い、食事や入浴、身体の機能訓練や様々なレクリエーションなどのサービスを受けることができる介護施設となっています。
レクリエーションの内容は施設によって大きく違ってきますが、多くのデイサービスでは、買い物、遠足、工作、手芸、囲碁、将棋などを行っているようです。
最初に述べた「模擬カジノ型デイサービス」とは、レクリエーションとして麻雀やバカラ、パチンコ・スロットやブラックジャックなどのゲームを楽しむことができる、一風変わったデイサービスです。
カジノと名が付くものの、実際の金銭を賭けることはないため法律上は合法であり、入所待ちも多く、大変人気の施設となっているそうです。
さて、ここからが本題ですが、8月11日に神戸市がこの「模擬カジノ型デイサービス」の規制に乗り出したようです。
規制の対象となるのは、“著しく長時間にわたる遊技の提供・賭博や風俗営業を連想させる広告・依存性が強まる恐れがある疑似通貨などの使用”が確認された施設です。
これらが確認されると、介護事業所としての指定の取り消しや不認可が行われるよう、条例が改正される予定であるとのことです。
模擬カジノ型デイサービスに対して、以前から「カジノを売りにするデイサービスとは、倫理的によくないのではないのか?」や、「高齢者の射幸心を煽って金儲けをしている」などと批判の声も一部上がり、その存在は賛否両論だったようです。
しかし実際に入所している高齢者は、ゲームをとても楽しみに元気にデイサービスへ通っているとのことなので、「カジノは不健全」だという一方的な理由で強制的にやめさせるのは、私はどうかと思います。
私たちもいつかはこのような施設を利用することになるのでしょうから、今から規制ばかりをかけて面白みのない老後になってしまうのも嫌ですよね。
神戸市の条例の改正案について審議されるのは9月だそうです。
どんな結果になるのか、注目したいところですね。