年越しうどん

2014-12-14

12月13日と14日に、さぬきうどんで有名な香川県が、正月にうどんを食べる「年明けうどん」の習慣を広めようと、全国各地のうどんを集めた催しを高松市で開きました。
この催しは、香川県と同じように「年明けうどん」を食べる習慣のある地域などに香川県が呼びかけて今回初めて開催されたようです。
会場には、年明けうどんだけでなく全国各地のご当地うどんも集められ、北海道から沖縄まで16の道府県の25種類のうどんが並んだそうです。
個性豊かなうどんが揃っていたそうで、もし近くに住んでいたらぜひ行ってみたかったです。

さて、年末に年越しそばを食べる習慣は江戸時代には日本に定着していた習慣だそうですが、お正月に年明けうどんを食べる習慣というのはいつごろから存在していたのでしょうか? 

調べてみたところ、年明けうどんというのは、讃岐うどんをはじめとした日本国内における名産うどんの活性化やうどんの消費拡大に貢献すること、食品業界関係でお正月においての新たな利益や経済効果を生み出すことを目的とし、2009年のお正月から讃岐うどん業界が中心となって、全国的に展開されたものだそうです。
もう少し昔からある習慣だと思っていたのですが、意外と新しく作られた習慣だったことに驚きました。
年越しそばやお雑煮などのような、日本のお正月に古くから伝わる食文化とはもともと異なるものだそうです。

さぬきうどん振興協議会が定義する年明けうどんとは、元旦から1月15日までを食べる期間とし、純白のうどんに1点、新春を祝う『紅(梅干しや金時ニンジンの天ぷら、赤いかまぼこなど)』を用いるというふうに形式が決まっているそうです。
また、うどんは他の麺と比べ太くて長いことから、古来より長寿を祈る縁起物として食べられてきた慣習にならって、純白で清楚な年明けうどんを年初に食べることで、その年の人々の幸せを願うという想いが込められているそうです。

比較的新しく作られた習慣とはいえ、古くから「お正月といえばおせち料理とお雑煮」、と日本の歴史の中で長い間定着していたにも関わらず、お正月ならではの食べ物のレパートリーが増えるというのは凄いことだと思いますし、美味しいものが増えるのは素直に嬉しいことですよね。
あなたも、来年のお正月に年明けうどんを食べてみてはいかがですか?

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