クロネコメール便

2015-01-24

こんばんは。皆さんはヤマト運輸のメール便サービスをご存知ですか?
メール便とは、A4サイズ厚さ1cmまでを82円、A4サイズ厚さ2cmまでを164円で配送することができるサービスで、コンビニなどから発送することができ、荷物は直接送り先の郵便受けに投函されます。
ヤマト運輸は「クロネコメール便」の名称で、1997年からメール便を全国展開しました。

私も通販やオークションなどで以前からメール便をよく利用しているのですが、1月22日にヤマト運輸によって、3月末でメール便サービスを廃止すると発表されました。
その理由は、メール便に「信書」が交ざると、利用者に刑事罰が科される恐れがあるからとのことです。

この「信書」とは、「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」であると郵便法及び信書便法に定義されています。具体的には、手紙、請求書、契約書、招待状、証明書などがこれにあたります。
現在、信書を送ることができるのは日本郵便株式会社と信書便事業者だけであり、独占状態にあるとも言えます。そのため、メール便事業では信書の取り扱いを巡って、以前からヤマト運輸と総務省の間で争点となっていたそうです。

メール便サービスが廃止されてしまうことはとても残念なのですが、ヤマト運輸はメール便サービスを廃止する代わりに新しいサービスを三つ開始するとのことです。
一つ目は、消費者にパンフレットを送付する企業などの利用を想定した、法人向けのサービスである「クロネコDM便」で、料金は現状のままとのことです。
二つ目は、現在の宅急便の最小サイズより一回り小さいサービスの追加で、料金は400円程度で検討中とのことです。
三つ目は、DVDなどの荷物を住宅の郵便受けに投函し、配達時に電子メールも送信されるサービスで、料金は未定とのことです。

上記のとおり、新しいサービスが追加されることは嬉しいですが、私たち個人の利用者からすれば、信書の取り扱い論争のせいで値上げになってしまうということは、あまりいい気はしませんよね。
ヤマト運輸は、メール便サービスを廃止するものの、実質的に日本郵政グループが独占している信書の取り扱いについて、今後も問題提起を続けるとのことです。

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