介護現場で働く外国人労働者

2015-02-10

こんばんは。あなたは介護の現場で働く外国人労働者がいることをご存知でしたか?

1月26日、厚生労働省は外国人に日本で働きながら技術を習得してもらう「外国人技能実習制度」の対象職種に介護職を加えるという内容の中間報告書をまとめたそうです。
これは介護現場の深刻な人手不足を少しでも解消したい、という苦肉の策でもあるのですが、日本人の高齢者を相手に日本語で会話しなければならないこと、また、国民の生活を支えるための日本の社会保障を外国人が支えるということについて、国民から「社会保障制度の矛盾になりかねないのでは?」という批判も出ているとのことです。

技能実習制度というのは、外国人の母国への技術移転を通じた国際貢献を目的としていて、現在、食品製造や金属プレス加工などの約70職種を対象に約15万人を受け入れているそうです。国際研修協力機構(JITCO)によって受け入れられた外国人は、日本語指導のセミナーや、各分野における仕事内容のセミナーを受けた後、現地に送り出されます。

そして、実は今回外国人技能実習制度の対象職種に介護職が加えられる前にも、介護の現場ではすでに外国人が働きはじめていたのです。あまり知られてはいませんが、日本政府は2004年11月に合意された日本とフィリピンのEPA(経済連携協定)交渉に基づいて、2006年ごろから締結先のインドネシア、フィリピン、ベトナムから介護福祉士候補者の受け入れを始めていました。

もしあなたが「介護現場で働く外国人労働者」についての論文やレポートを書こうとするなら、山崎志先生による「看護・介護分野における外国人労働者の受け入れ問題」という文献には目を通されていますか?
この論文には、日本においてのフィリピン人看護士・介護士の受け入れ問題や現行の取り扱い、看護・介護職員の需給見通し、外国人看護師・介護士の受け入れに関する賛否の論議、最後に、世界中で統計された外国人看護・介護労働者の送り出し国・受け入れ国の現状などが論じられています。
この論文はCiNii(サイニィ)というホームページで、無料で閲覧することができます。
このほかにも、CiNiiでは様々な分野の論文を閲覧することができるので(掲載されている論文には、有料のものと無料のものがあります)、あなたの論文作成にきっと役に立つことと思います。ぜひあなたの論文作成の参考にしてみてください。

このページの上へ
お問い合わせはコチラ
Copyright(c) 2014 レポラボ All Rights Reserved.
Top