ボードゲームをテーマに卒論を書けるのか!?

2017-05-30

どうせ卒論で研究するなら、「好きなこと」「身近でイメージできるもの」にしよう!
というのがレポラボからの基本的なアドバイスの1つです。卒論との付き合いはほんの数日で終わるものではなく、何か月にもわたります。そのため、興味の持てないものや、楽しめないものだと、せっかくの大学生活も憂鬱なものになってしまうからです。
さて、今日は最近注目されているボードゲームを取り上げます。ボードゲームの特徴としては、コミュニケーションを円滑にしたり、大人も子供も一緒に楽しめるものもあるといったことが挙げられます。また、近年では経済評論家の勝間和代さんがボードゲームカフェのオーナーとしてお店を出されたり、東京大学の五月祭でもボードゲームを取り扱っていた教室が賑わったり、ニュースでも取り上げられたりといった社会的な追い風もあります。
こういった社会的な背景や、個人的な好みや体験を盛り込んでいくだけでも、ボードゲームを題材に序論はサクサクと書けていくでしょう。

ですが、先行研究となると苦戦が予想されます。なぜなら、ボードゲーム関係の先行研究はだいぶ限られているからです。いわゆる教育や心理実験としてのボードゲーム研究は見当たりますが、昨今の風潮を踏まえた研究は、
・大谷直史 「コミュニケーション教育としてのボードゲームの開発」
・有田隆也 「ドイツボードゲームの教育利用の試みー考える喜びを知り生きる力に結び付けるー」
といったものなどしか見当たりません。
ですが、上記2つに関しては、「テレストレーション」、「パンデミック」など人気ボードゲームの話も少し取り上げられていたり、ボードゲームが学習においても効果的だといったことが書かれたりしているので、それらの内容を丁寧にまとめていくだけでも、先行研究不足を乗り越える道筋はあるように見えます。

これらに加えて、ご自身でボードゲームカフェに行って遊びながら店主さんに取材したり、各地のボードゲームイベントに参加しながらインタビューしてみたり、ボードゲームマーケットでお話を聞いたり資料を集めてみたりすると、独自の研究になる見込みが大きくなってきます。

あと、忘れてはいけないのが指導教官の方の理解です。年配の方だと、「ボードゲームってそもそもなに?すごろく?」といった反応も予想されるので、どういったものか説明したうえで、実物や資料も見せられると、教官の方の理解や支持を得られて、研究がスムーズに進む余地も出てきます。

ボードゲームの卒論でお悩みの方は、こちらまでお気軽にご相談くださいませ。

参考文献
大谷直史 「コミュニケーション教育としてのボードゲームの開発」
有田隆也 「ドイツボードゲームの教育利用の試みー考える喜びを知り生きる力に結び付けるー」

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