ロキソニンの副作用について

2016-04-05

こんにちは。
四月になり、このブログを読んでいただいている方のなかにも、転勤や入学などで新生活を始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
新しいことを始めるのは、何歳になってもワクワクしますよね。しかし、慣れない新生活による不安やストレスによって、体調を崩してしまう方も少なからずいらっしゃることと思います。
まだまだ朝晩の気温の変化は大きいですし、体調管理には十分に気を付けてくださいね。

さて、今日のブログのテーマは「ロキソニンの副作用」についてです。
ロキソニンというと、効き目の早い鎮痛剤・解熱剤として有名ですよね。
以前は医師の処方でしか手に入れることができませんでしたが、2011年から薬局でも気軽に購入することができるようになったため、常備薬として持っている方も多くいらっしゃることと思います。
ところが先月の22日、厚生労働省によってロキソニンの「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう指示が出されました。
テレビのニュースなどでも多く取り上げられ、話題になりましたよね。
「今まで何も考えず服用していたけど大丈夫!?」と心配になった方もいらっしゃるでしょう。
ロキソニンの副作用について調べてみたので、目を通していただければと思います。

副作用で腸閉塞になるメカニズムとしては、そもそも解熱鎮痛剤というものは“消化性潰瘍を起こす危険性がある”というものだからだそうです。
潰瘍が形成されることにより、腸が盛り上がったり変形したりすることで、狭窄や閉塞をきたす可能性があると考えられているとのことでした。
厚生労働省によって発表された、2012年以降でロキソニンとの因果関係が否定できない腸閉塞患者数は5人だそうです。
この5人という数字は、ここ4年間で販売された3600万個を母数として考えると、決して大きい数字ではありませんよね。
つまり、ロキソニンによって腸閉塞になる可能性はかなり“まれ”ということです。

しかし、それだけで安心してはいけません。一般的にロキソニンの副作用で注意すべきことは、腸閉塞そのものではなく、消化器症状にあるとのことです。
ロキソニンを含めた解熱鎮痛剤には、消化管の粘膜障害をきたしやすいという特徴があります。
副作用として、腹痛、胃部不快感、食欲不振、悪心、嘔吐等が生じる確率は2.25%と比較的高い値となっています。
長期に解熱鎮痛剤を使用する場合は、消化管を粘膜障害から守るため、胃薬を内服するなどの対応を考えなければなりません。

多かれ少なかれ、どんな薬にも副作用が存在します。
薬を服用する前には、必ず副作用の欄にも目を通しておくことが大切だと言えますね。

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