論文サンプル「モンスターペアレンツ」(前編)

2014-10-21

レポラボです。卒論の相談が増えている時期なので、今回は、教育をテーマに題材を提供したいと思います。

近年話題の「モンスターペアレンツ」

現代社会に特有の、教師が抱えている困難の一つに「モンスターペアレント」、すなわち教育機関に対し理不尽な要求を行う保護者の存在がある(1)。モンスターペアレントの具体的な例としては(2)、子供同士のけんかに介入して相手の子供に対する処罰を学校に求めたり、クラス分けで特定の子供と同じクラスにしてほしい・してほしくないと要求したり、書籍等で紹介されていた教育法の導入を求めたり、といったものがある。これらのほかにも、自分の子供に対する過保護や特別視する意識が働いたものや、時間を問わず教員の自宅に毎日電話をかけるという社会的常識に欠けたものなど、理不尽な要求といっても様々である。東京都教育委員会(都教委)の調査によると(3)、2007年度に「学校だけでは解決困難なケース」が発生した件数の総計は326件であった。「学校だけでは解決困難なケース」とは、「理不尽な要求が繰り返し行われる」「学校での対応には時間的・精神的に限界がある」の2点に該当する状況である。

 モンスターペアレントの存在が学校や教師に与える影響は大きい。まず、一人の保護者の対応に時間をさかざるを得なくなるため、教師が他の児童や保護者などのために使う時間がなくなってしまうのである。その対応が理不尽な要求に対するものであるため、一般的な保護者からの問い合わせなどとはかかる時間が大幅に違ってくる。結果的に教材研究や生活指導、補習などができなくなり、学級全体の学力低下や指導不足などにつながるなど、学級の運営に支障をきたす。つまり、一人の利益を満たすことで、それ以外の多数の利益が損なわれてしまうのである(4)

ここまでが論文サンプルです。これだけだとサッパリ何が何だか・・・という方がほとんどだと思うので、次回に解説記事を書きます!

 

 

 

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