宅配ロッカー、宅配ボックスの増加を卒論で書くには?~宅配編
こんばんは。
6月になりましたね。ついこの間まで桜が咲いていたと思ったのに、時間が流れるのは本当に早いものです。
6月は梅雨で雨が多くなり、洗濯物が干せなかったり外出が億劫になったりしますが、ホタルや紫陽花を見に行くのが楽しみでもあります。
さて、今日のブログのテーマは「宅配ロッカー、宅配ボックス」についてです。
あなたは通販をよく利用しますか?
私はポイントがたまるので日用品などもほとんどネットを利用します。
ついこの間も、楽天お買い物マラソンがあったのでまとめてたくさんネットで買い物をし、玄関が段ボールの山になってしまいました。
私は通販をよく利用するので、住んでいるマンションに設置してある宅配ロッカーには本当に助けられています。
宅配ロッカーがあれば外出しているときでも荷物を受け取れるため、宅配便が到着する日時を気にする必要がなくなるのです。
恥ずかしながら、私は入居する前は「宅配ロッカー?何それ?」とその存在すら知りませんでしたが、分譲マンションではすでに定番の設備となっていたようです。
宅配ロッカーとは通常マンションのエントランス部分などに設置されており、届いた宅配便を一時的に保管してくれる設備です。
入居者は、ICカードや暗証番号などでロッカーを開け、荷物を受け取るという仕組みになっています。
調べてみると、宅配ロッカーが誕生したのは1980年代初期とのことでした。
当初は設置しているマンションも少なく、マイナーな存在でしたが、1990年代後半に旧郵政省が「無人ボックスを指定配達場所にしてよい」と認めたことなどから「これは便利だ!」と評判が広がり、2000年代以降につくられた分譲マンションでは、ほぼ標準装備となったそうです。
更に、最近では一戸建て向けや賃貸マンション向けの宅配ロッカーに注目が集まっているようです。
LIXILからは一戸建て向けで、スマートフォンで荷物の受け取り・取り出し状況が確認できる宅配ロッカーなど、続々と新商品も発売されているようですね。
今後もどんどんインターネット通販事業は広がっていくでしょう。それに伴い、宅配ロッカーの需要も増えることが予想されます。
近い将来、駅やスーパーなど、街中のあちらこちらで宅配ロッカーを見かける日が来るかもしれませんね。
宅配ロッカーで卒論を書くには?
もしあなたが卒論の題材として宅配ロッカーに目をつけたとしたら、着眼点はすぐれています。ですが、すぐに次の現実につきあたります。
「先行研究が全くない」
それもそのはずです。宅配ロッカーそのものから一体何を論じればいいの?残念、あきらめましょう。
・・・というのであれば、もったいないです。せっかくここまで来たのなら、宅配業界が抱える問題にまで視野を広げましょう。
例えば宅配に関する研究には以下のようなものがあります。
宅配便企業におけるクラウドコンピューティング適用の現状と今後の展望 (流通情報学部開学15周年記念論文集)
増田 悦夫
流通経済大学流通情報学部紀要 17(1), 137-154, 2012-06
サイエンス最前線(89)宅配ロボット : 陸空に広がる次世代インフラ
小林 雅一
エコノミスト 94(18), 66-67, 2016-04-26
「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会」報告書
国土交通省
政策特報 (1489), 86-110, 2016-01-15
タイトルだけ読んでもわくわくしてきませんか?
クラウドコンピューティング、ドローン、再配達削減など、「宅配をもっと合理的にしたい!」というニーズもあり、それを満たそうとする供給側の努力も繰り広げられているのです。調べてみるといろんな着眼点があるので、それらの中からとっつきやすいものや興味をもったものにチャレンジしてみていただければと思います。